ピロリ菌は胃の粘膜に生息する、らせん形の細菌です。
その感染は、乳幼児期の衛生環境に関係していると考えられ、上下水道が充分に普及していなかった時代に育った人は、高い感染率を示します。
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの発生に関係していることがわかっており、ピロリ菌に感染している場合は除菌が望ましいとされます。
治療としての除菌療法は、3剤を1日2回7日間内服します。軟便・下痢、味覚異常、肝機能の変動などの副作用報告がありますが、ほとんどの人は安全に内服できます。
内服終了から4週間以上経過して、除菌できたかどうかの検査を行います。
当院では、内視鏡を使わない「尿素呼気試験」という検査方法を実施しています。